サマリー
◆2012年に入ってQFIIの投資認可額が急増している。4月に投資認可額の上限が従来の300億米ドルから800億米ドルに引き上げられ、7月にはQFIIの資格要件が大幅に緩和された。2011年10月以降は中国から外貨が流出する局面が出現し、QFIIによる外貨流入が歓迎されたこともあろう。それでもQFIIの存在感はまだまだ小さい。長期投資やファンダメンタルズに基づく投資手法の伝播などQFIIの導入効果を期待するのであれば、現在の上限800億米ドルまでの投資額の早急な認定と、さらなる上限引き上げは不可欠であろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
同じカテゴリの最新レポート
-
中国:四中全会、関税、そして日中関係悪化
米関税下げで2026年の経済見通しを上方修正、ただし内需は厳しい
2025年11月25日
-
【更新版】中国:100%関税回避も正念場はこれから
具体的な進展は「フェンタニル関税」の10%引き下げにとどまる
2025年11月04日
-
中国:100%関税回避も正念場はこれから
具体的進展は「フェンタニル関税」の10%引き下げにとどまる
2025年10月31日

