米国労働省のESG振興策を連邦議会が無効化決議

議会の決議に対してバイデン大統領は就任後初の拒否権行使へ

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サマリー

◆企業年金制度におけるESG投資の採用に関する米国労働省規則の無効化を共和党が発議し、連邦議会の上下両院で可決された。民主党が多数を占める上院で2名の民主党議員が賛成に回った。バイデン大統領は、この決議の拒否権を行使する意向であることを既に明確にしている。

◆当該労働省規則は、企業年金積立金の運用においてESG要因を考慮することが、年金制度管理者の受託者責任に背くものではないことを明らかにすることを内容とする。トランプ政権時代の規則を覆す形ではあるが、内容的に大きな差異はないとする見解もある。しかし、民主党と共和党の間で政権交代があるたびに、解釈通知や規則が見直されてきた分野でもあり、ESG投資を巡る対立は続きそうだ。

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