2026年03月12日
サマリー
◆東京証券取引所(東証)で「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」の第26回が開催された。(1)資本コストや株価を意識した経営(資本コスト経営)とグロース市場改革に関する今後の取組み、(2)スタンダード市場における今後の対応などが議論された。
◆(1)東証は資本コスト経営において、機関投資家の意見や期待を上場企業に伝えて改善を促す取組みを主に行ってきた。今後は、それとは反対に上場企業に機関投資家への要望のアンケートを行い、建設的な対話を推進する取組みを実施していく。また、資本コスト経営で要請されている開示が行われていない企業に対して、今後の方針などの開示を求めていくとされた。
◆(2)スタンダード市場における対応では、上場企業の流動性・公開性の確保の重要性が指摘されてきた。東証は流通株式時価総額や流通株式比率といった上場基準の引き上げを将来的な検討課題と位置付け、まずは上場企業に流動性・公開性に対する意識を高める啓発や仕掛けを検討している。
◆スタンダード市場で検討された施策が全市場でも適用されるものもある。スタンダード市場の大半がオーナー企業であるが、オーナー企業の対応や情報の透明性などについて、投資家から厳しい声が出ている。東証はスタンダード市場に限らず、上場企業とオーナー企業・創業家との資本関係や人的関係、経営の関与度合いの開示を提案している。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
DOE・累進配当の採用拡大が続く主要企業の株主還元方針
TOPIX500企業の約7割が比率目標を掲げる
2026年09月18日
-
データが語るコーポレートファイナンス No.3 増える社債発行額、増えない発行体
潜在的な社債発行企業を起債確率により推計
2026年09月17日
-
家計部門の預金残高の推計(後編)
都道府県別の預金残高と金融商品選択志向の変化
2026年09月11日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
-
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
-
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
-
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
-
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日

