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米国中長期債の処分超が続く

国際収支統計・金融収支動向(2018年4-6月期)

森 駿介

金融調査部 研究員 中村 文香

経済調査部 研究員 田村 統久

サマリー

◆2018年4-6月期の金融収支の注目点は、対外証券投資において米国中長期債の売り越し基調が続いていることである。ドル調達コストの上昇が米国中長期債の売り越しを後押ししている可能性がある。一方で、2017年第2四半期から、欧州の中長期債の取得超が続いている。

◆経常収支は黒字が続いており、2018年4-6月期は海外からの配当金等の増加に伴う直接投資収益の増加が目立っている。直近2四半期では、証券投資収益よりも直接投資収益が大きくなっている。

◆対外直接投資は+4.5兆円の実行超であり、ここ5四半期ほどネットで見ると対外直接投資額は4兆円程度で推移している。米国向けの対外直接投資は、一時的に回収額が増加したことを背景に、2014年第1四半期以降初めて回収超に転じた。

◆その他投資の資産サイドでは、貸付(長期)が回収超に転じている。邦銀が海外貸出の採算性審査を厳格化していることが背景となっている可能性がある。

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