2014年07月02日
サマリー
◆日本銀行から全国企業短期経済観測調査(短観)の2014年6月調査結果が発表された。企業金融関連では、資金繰り判断DIは前回調査から2%pt高い10%pt、金融機関の貸出態度判断DIは前回調査と同じ15%ptとなった。業種や企業規模にかかわらず、全般的に改善がみられる。業況判断は悪化したものの、2014年度の売上・収益計画が前回調査時より上方修正されており、資金繰りに対しても楽観的な見方が広がっているものとみられる。
◆借入金利水準判断DIは前回調査から1%pt高い-6%pt(最近)となった。足元の借入金利は低水準で推移しており、先行き判断も前回調査から2%pt低下していることから、企業としても先行き3ヶ月は引き続き借入金利が低水準で推移するとみているようだ。
◆金融機関の貸出し余力が大きいことや、国内の貸出金利水準が低いことに加え、海外においても金利水準が低いことから、企業は国内外で資金調達しやすい環境にある。今回の日銀短観では設備投資計画が上方修正されており、設備投資向けの貸出の増加が期待される。
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