2019年12月12日
サマリー
◆パリ協定の実施指針について、その詳細がCOP25で議論されている。中でも、日本にとって重要な論点は市場メカニズムであり、これに日本は注力してきた。市場メカニズムの議論は、企業や投資家にも直接関係してくる公算が大きい。
◆議論の結果次第ではあるが、国内外を問わず、温室効果ガスの排出権取引が活発化する可能性がある。将来的には、自社のESG情報として他国での温室効果ガス削減量を計上・開示できるようになることも考えられるため、動向に留意したい。
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