2025年DC制度改正の論点

iDeCo加入可能年齢引上げ、拠出限度額引上げ、中小企業向けDC整備

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2025年01月24日

サマリー

◆本稿では、2025年に行われる予定の私的年金制度改正において、近年、制度拡充が進められている確定拠出年金制度(以下、DC)に関する主な改正内容について解説する。

◆個人型確定拠出年金(以下、iDeCo)の加入可能年齢は65歳未満から70歳未満へ引き上げられる。また、DCの拠出限度額も月額5.5万円から6.2万円へ、iDeCoについても穴埋め型により拠出限度額の引上げが行われる見通しだ。大幅な制度拡充で、個人がより長く、より多くの掛金を積み増すことができるようになる。

◆また、総合型DCを法令上の制度として規定し、事業主が健全な制度運営を実施できるよう環境整備も進められる。中小企業における企業年金の導入状況は低い水準が続いているが、近年は総合型DCの中小企業による利用が増加しており、総合型DCの利用拡大を契機に、DC普及の流れを作り出していけるかが注目される。

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