レバレッジ比率規制の見直し

G-SIBへのレバレッジ・バッファー導入と日銀預け金の除外特例の見直し

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サマリー

◆2022年7月15日、金融庁は、レバレッジ比率規制に関して、算出方法の見直し(2024年3月31日適用)や、グローバルなシステム上重要な銀行(G-SIB)に対するレバレッジ・バッファーの導入(2023年3月31日適用)についての改正を公表した。

◆同日、金融庁は、レバレッジ比率の分母から日銀預け金を除外する特例が2024年3月31日までで終了することに関して、2024年4月1日以後も特例を維持しつつ、レバレッジ比率の最低水準を引き上げる改正案も公表した。

◆改正案により、2024年4月1日以後は最低水準が現行の3%から3.15%に引き上げられる見込みである。2022年6月末時点で各行のレバレッジ比率の水準は4%を超えているが、各行は最低水準を下回らないよう今後の経営環境や規制動向に注意する必要がある。

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