バーゼルⅢ最終化による自己資本比率への影響の試算

標準的手法採用行では、自己資本比率が1%pt程度低下する可能性

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サマリー

◆バーゼルⅢ最終化に伴う見直しは、内部モデルを用いない国内基準行には原則として2025年3月31日から適用される予定であり、各行は準備を進めている状況と考えられる。

◆バーゼルⅢ最終化に伴う見直しは、2023年3月31日から早期適用することも可能である。早期適用した銀行のデータを基に見直しによる標準的手法採用行への影響を試算したところ、賃貸用不動産向けエクスポージャーや延滞エクスポージャー等の信用リスク・アセットが増加し、自己資本比率の分母が増加するため、自己資本比率が1%pt程度低下する可能性がある。

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