監査報告書の記載内容拡充へ

監査上の主要な検討事項(KAM)記載の公開草案公表

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2018年06月06日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆2018年5月8日、企業会計審議会の監査部会は「監査基準の改訂について(公開草案)」を公表した。

◆公開草案では、上場企業等の財務諸表の監査報告書に、会計監査人が会計監査を行う上で最も重要と判断した項目を「監査上の主要な検討事項」として記載するよう求めている。これにより、投資家・アナリスト等の財務諸表利用者による財務諸表と会計監査への理解が深まる上に、会計監査人(公認会計士・監査法人)と経営陣や監査役等との対話が拡充され、財務諸表利用者と経営陣や監査役等との対話などを通じた監査の品質の向上が期待される。

◆6月6日まで意見募集を行い、基準を確定後、「監査上の重要な検討事項」の記載については2021年3月期から適用することとしている(早期適用可能)。

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