サマリー
◆2026年5月の完全失業率(季節調整値)は2.5%と、前月から横ばいだった。失業者数は2カ月連続で減少(前月差▲5万人)した一方、就業者数は2カ月連続で増加(同+6万人)した。小幅な変化にとどまるものの、総じて見れば、雇用環境は前月から改善したとみられる。
◆2026年5月の有効求人倍率(季節調整値)は1.17倍(前月差▲0.01pt)と2カ月ぶりに小幅に低下した。他方、新規求人倍率は2.11倍と前月から横ばいだった。
◆先行きの雇用環境は堅調に推移しよう。労働供給が中長期的に減少していく可能性が高いこともあり、企業は高水準の賃上げなど、人材確保に向けた積極的な取り組みを続けている。ただし、下振れリスクは小さくない。中東情勢を巡る不確実性が依然として高い状況が続いており、原油の価格高騰や供給不足が長期化すれば、企業収益の悪化を通じて雇用調整が進む恐れがある。トランプ米政権による高関税政策(トランプ関税)や日中関係の悪化の影響にも引き続き注意が必要だ。
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