サマリー
◆2026年2月の完全失業率(季節調整値)は2.6%と前月から低下した。失業者数は3カ月ぶりに減少(前月差▲6万人)した一方、就業者数は3カ月ぶりに増加(同+10万人)した。総じて見れば、労働参加と就業拡大が進展し、雇用環境の改善が進んだと評価できよう。
◆2026年2月の有効求人倍率(季節調整値)は1.19倍(前月差+0.01pt)と2カ月ぶりに上昇した。他方、新規求人倍率は2.10倍(同▲0.01pt)と2カ月連続で低下した。有効求人数は16カ月連続で減少した。
◆先行きの雇用環境は総じて堅調に推移しよう。労働供給が中長期的に減少していく可能性が高いこともあり、企業は高水準の賃上げなど、人材確保に向けた積極的な取り組みを続けている。ただし、下振れリスクは小さくない。中東情勢の緊迫化により、原油等の価格高騰や供給不足が長期化すれば、企業収益の悪化を通じて雇用調整が進む恐れがある。トランプ米政権による高関税政策(トランプ関税)や日中関係の悪化にも引き続き注意が必要だ。
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