サマリー
◆2025年8月の全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比+2.7%であった。前月から伸び率が縮小したが、政策要因によりエネルギー価格上昇率のマイナス幅が拡大したことが主因だ。生鮮食品やエネルギーを除いた全国新コアコアCPIは、同+3.3%であった。連鎖方式の指数の季節調整値で見ると、3カ月後方移動平均値では前月比年率+2.9%であり、物価の上昇基調は引き続き強い。
◆2025年8月のコアCPIの前年比の動きを財・サービス別に見ると、エネルギーのマイナス幅が拡大したほか、非耐久消費財(除く生鮮食品、エネルギー)と耐久消費財のプラス幅が縮小した。半耐久消費財はプラス幅が拡大した。サービスの伸び率は前月から横ばいだった。
◆基調的な物価は前年比+2%程度で推移するとみている。エネルギー高対策は物価の押し下げ方向に働く。食料価格の上昇率は徐々に鈍化していく見込みだ。だが、米に関連する品目への波及が継続することで、食料価格上昇率は当面の間低下しにくい状況が続くだろう。また、人手不足の深刻化という構造的な課題を背景に、企業による賃上げの動きは続く見込みだ。それに伴う人件費の増加を販売価格に転嫁する動きも継続するだろう。
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