AIとビッグデータ分析、社会科学の新潮流

国際学会に見るESG・ジェンダー・SNS研究の最前線

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サマリー

◆2025年7月2日~4日まで、ローマで開催されたCARMA(International Conference on Advanced Research Methods and Analysis)と呼ばれる学会に参加した。同学会では、経済学など社会科学に関連するビッグデータやAIを応用した研究発表が行われていた。

◆社会科学分野においてAIや機械学習等を用いた研究は学術分野に限らず、実務に応用されることも多い。政策立案や企業戦略における実務的な応用を意識した研究も多く見られ、発展途上の分野に対し、様々な切り口の分析が見受けられた。

◆広範なトピックに関する発表が行われていたが、特に重点的に話されていたのは、ビジネス需要の大きいESGの分野と、ホットトピックであるジェンダー、また社会的に問題が大きくなってきているSNSの研究であった。今回の学会では、これらのテーマに対して、自然言語処理(NLP)をはじめとする、AIや機械学習の先端技術を用いた分析手法が積極的に導入されており、社会科学分野における新たな研究の潮流が形成されつつある。

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