サマリー
◆5月16日公表予定の2025年1-3月期のGDP速報値(1次速報)では、実質GDPが前期比年率+0.5%(前期比+0.1%)と、小幅ながら4四半期連続でのプラス成長を予想する。外需の寄与度は輸入増を主因に2四半期ぶりにマイナスとなったものの、設備投資や個人消費などの内需が堅調に推移し、全体を下支えしたとみられる。
◆設備投資では、高水準の企業収益を背景に、機械投資やソフトウェア投資が進んだようだ。個人消費では、価格上昇が続く食料品などを中心に財への支出が弱含む一方、サービスの持ち直しが進んだと予想する。住宅投資、政府消費は増加し、公共投資は減少したとみられる。
◆輸出は財が増加する一方でサービスが減少し、横ばいで推移したと予想する。輸入は前期の反動もあり増加したため、純輸出(外需)の実質GDP成長率に対する寄与度は前期比▲0.6%ptと、2四半期ぶりにマイナスになったとみられる。
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