サマリー
◆12月の完全失業率(季節調整値)は2.4%と、3カ月ぶりの低水準となった。失業者数が前月から2万人減少し、就業者は14万人増加した。就業者数の水準は3カ月連続で過去最高を更新した。労働参加と就業の拡大が続くなど、雇用環境は総じて改善したといえる。
◆12月の有効求人倍率(季節調整値)は3カ月連続で同水準の1.25倍であった。他方で、新規求人倍率(同)は2.26倍(前月差+0.01pt)と3カ月連続で上昇した。
◆先行きの雇用環境は緩やかな改善が続くとみている。幅広い業種で人手不足が続く中、労働需要は総じて旺盛だ。積極的な賃上げが進むなど、足元では人手確保に対する動きが加速している。他方、投入コストの上昇が企業収益を圧迫し、労働需要を下押ししている点には引き続き注意が必要だ。
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