サマリー
◆2024年7-9月期の全産業(金融業、保険業除く)の売上高は前年比+2.6%と14四半期連続の増収、経常利益は同▲3.3%と7四半期ぶりの減益となった。季節調整値で見ると、全産業(金融業、保険業除く)の売上高は前期比+0.3%と2四半期連続で増加した一方、経常利益は同▲10.6%と3四半期ぶりに減少した。設備投資(ソフトウェア除く)は前年比+9.5%と14四半期連続で増加したが、キャッシュフローの蓄積や旺盛な設備投資意欲を踏まえるとやや慎重な印象だ。半面、手元資金の温存は2025年の春闘における高水準の賃上げを後押しする材料となろう。
◆2024年10-12月期以降の経常利益(季節調整値)は前期比で増加基調が継続するとみている。マクロで見た家計の購買力の改善がサービス業などにおける企業業績を押し上げる見込みだ。また、台風の影響などが剥落することで自動車関連業種を中心に業績の改善が見込まれる。ただし、円安による仕入価格の高止まりや人件費の高騰、中東情勢の緊迫化によるエネルギー高、米国による追加関税措置などの影響には注意が必要だ。設備投資は、企業の設備不足感や潤沢な手元資金を受けて前年比プラス基調が継続するとみている。
◆今回の法人企業統計の結果を受け、2024年7-9月期GDP2次速報(12月9日公表予定)では実質GDP成長率が前期比年率+0.7%と、1次速報(同+0.9%)から小幅に下方修正されると予想する。
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