サマリー
◆2024年7月の機械受注(船電除く民需)は前月比▲0.1%と2カ月ぶりに減少した。非製造業(船電除く)からの受注は好調であった一方で、製造業は一部業種での反動減の影響もあり減少した。内閣府は機械受注の基調判断を、「持ち直しの動きに足踏みがみられる」に据え置いた。
◆製造業からの受注額は、2カ月連続で減少した。造船業で前月からの反動減が表れ、全体の下押し要因となった。他方で、非製造業(船電除く)からの受注額は2カ月連続で増加した。大型案件のあった運輸業・郵便業など、幅広い業種で受注額が増加した。
◆先行きの民需(船電除く)は、緩やかに増加するとみている。企業の設備投資意欲が旺盛な中、先送りされてきた更新投資などの増加が期待される。他方で、人手不足を背景とした工期の遅れや、資本財価格の高騰などを背景に、設備投資の進捗が遅れる可能性には注意が必要だ。
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