サマリー
◆2024年3月の機械受注(船電除く民需)は前月比+2.9%と2カ月連続で増加した。非製造業(船電除く)からの受注額は減少したものの、製造業からの受注額は大型案件などの影響で大幅に増加した。内閣府は機械受注の基調判断を、「持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。
◆製造業からの受注額は2カ月連続で増加した。大型案件のあった造船業が全体を押し上げたほか、はん用・生産用機械やその他輸送用機械といった業種からの受注も増加した。非製造業(船電除く)からの受注額は3カ月ぶりに減少した。その他非製造業で、前月に大型案件があった反動減が表れ、下押し要因となった。
◆先行きの民需(船電除く)は、横ばい圏で推移するとみている。企業の旺盛な設備投資意欲を背景に、省力化投資などが活発化することが期待される。他方で、海外経済の減速などを背景に、設備投資が下振れする可能性には注意が必要だ。
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