サマリー
◆2023年11月の生産指数は前月比▲0.9%と3カ月ぶりに低下した。連動性が高い輸出数量指数(内閣府による季節調整値)が11月に同▲5.6%と大きく低下した割に、生産指数の動きは底堅かった。内訳を見ると、自動車工業では前月に大幅に増加した小型乗用車で反動減が表れた。他方、モス型IC(メモリ)が2カ月連続で大幅増産となるなど、シリコンサイクル(世界半導体市場に見られる循環)の一段の回復を示唆する内容も見られた。経済産業省は基調判断を「一進一退」に据え置いた。
◆先行きの生産指数は、好材料と悪材料が入り交じる中、横ばい圏での推移が継続するとみている。普通乗用車の挽回生産の加速が全体を下支えするほか、シリコンサイクルの回復局面入りによる生産指数の押し上げが期待される。他方、引き続き海外を中心に需要が低迷している資本財が全体の足を引っ張るだろう。また、短期的にはダイハツ工業の工場稼働停止の影響で生産指数が抑制されるとみている。
◆2024年1月11日に公表予定の2023年11月分の景気動向指数は先行CIが前月差▲1.1ptの107.8、一致CIが同▲1.4ptの114.5と予想する。予測値に基づくと、11月の基調判断は機械的に「改善」に据え置かれる。
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