サマリー
◆2023年9月の機械受注(船電除く民需)は前月比+1.4%と3カ月ぶりに増加した。製造業が同▲1.8%と2カ月ぶりに減少した一方で、非製造業(船電除く)は同+5.7%と2カ月ぶりに増加した。内閣府は機械受注の基調判断を「足踏みがみられる」に据え置いた。
◆製造業では、前月に大幅に増加した化学工業で反動減が表れ、全体を押し下げた。非製造業(船電除く)では、リース業からの受注額が2カ月連続で大幅に増加し、全体を押し上げた。
◆先行きの民需(船電除く)は、均して見れば緩やかな増加基調を辿るとみている。国内のサービス消費の回復余地は依然大きく、非製造業を中心に設備投資が増加する可能性がある。ただし、米欧での高金利の継続などで海外経済が低迷し、製造業を中心に国内企業の設備投資意欲が削がれる可能性には注意が必要だ。
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