サマリー
◆2022年7月の全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比+2.4%と、伸び率は前月から0.2%pt上昇した。エネルギーの伸び率は前月と同程度であったものの、食品関連の品目の押し上げ圧力が強まったことで非耐久消費財の伸び率が上昇した。また「携帯電話機」の影響で耐久消費財もコアCPIを押し上げた。
◆今後も輸入物価高が消費者物価指数の押し上げ要因となるだろう。非耐久消費財を中心とした財や、サービスのうち輸入物価の動向に影響を受けやすい品目で価格の上昇が続く可能性が高い。他方、政策要因が物価の下押し圧力となり、コアCPIは前年比+2%台前半で推移するとみている。ただし、為替要因によって輸入物価の伸び率が高止まりし続けるリスクには注意が必要だ。
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