サマリー
◆2021年11月の生産指数は前月比+7.2%と2カ月連続で上昇し、市場予想(同+4.8%、Bloomberg調査)を上回った。部品の供給制約が緩和されたことで自動車工業が急回復し、全体を同+4.9%pt押し上げた。経済産業省は基調判断を「持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。
◆先行きの生産指数は緩やかな回復基調を辿るとみている。自動車や半導体関連財の生産が全体をけん引するとみられる。製造工業生産予測調査によると、12月は前月比+1.6%(計画のバイアスを補正した試算値(最頻値)は同▲1.3%)、2022年1月は同+5.0%と見込まれている。ただし、同調査には国内の複数の自動車メーカーによる追加減産の一部が織り込まれていない点に留意が必要だ。
◆2022年1月11日公表予定の2021年11月分の景気動向指数は先行CIが前月差+1.5ptの103.0、一致CIが同+3.8ptの93.6と予想する。この予測値に基づくと、一致CIによる基調判断は機械的に「足踏み」に据え置かれる。
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