サマリー
◆2020年4-6月期のGDP速報(1次速報、8月17日公表予定)では、実質GDPが前期比年率▲27.3%(前期比▲7.7%)と、3四半期連続のマイナス成長を予想する。リーマン・ショック後の2009年1-3月期の同▲17.8%を超え、現行統計史上最大の減少率となろう。
◆<内需>民需の個人消費、住宅投資、設備投資はいずれも減少を見込む。個人消費では、緊急事態宣言発出に伴い不要不急の支出が急減した。公需に関しては、公共投資が2四半期ぶりに増加した一方、政府消費は概ね横ばいと見込む。
◆<外需>外需寄与度は大幅なマイナスを予想する。輸出は海外でのロックダウンや、インバウンド需要の消失などにより急減が見込まれる。一方、輸入の減少幅は限定的だったとみられる。これは1-3月期に中国からの輸入が急減した反動に加え、マスク関連や医薬品など一部品目において新型感染症拡大に伴う特需が発生したためである。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
日本経済見通し:2020年7月
迷走する需要喚起策 -ウィズコロナ下の経済運営は「急がば回れ」
2020年07月21日
-
消費データブック(7/20号)
個社データ・業界統計・POSデータで足元の消費動向を先取り
2020年07月20日
同じカテゴリの最新レポート
-
2025年9月日銀短観予想
製造業で業況判断DI(最近)は改善も、先行きへの警戒感は強い
2025年09月10日
-
2025年4-6月期GDP(2次速報)
実質GDP成長率は前期比年率+2.2%に高まるも民間在庫などが主因
2025年09月08日
-
一億自己啓発社会の死角
データが示す、転職志向・子育て・ジェンダーにおける格差
2025年09月05日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
2025年度の最低賃金は1,100円超へ
6%程度の引き上げが目安か/欧州型目標の扱いや地方での議論も注目
2025年07月16日
-
2025年ジャクソンホール会議の注目点は?
①利下げ再開の可能性示唆、②金融政策枠組みの見直し
2025年08月20日
-
既に始まった生成AIによる仕事の地殻変動
静かに進む、ホワイトカラー雇用の構造変化
2025年08月04日
-
米雇用者数の下方修正をいかに解釈するか
2025年7月米雇用統計:素直に雇用環境の悪化を警戒すべき
2025年08月04日
-
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
2025年度の最低賃金は1,100円超へ
6%程度の引き上げが目安か/欧州型目標の扱いや地方での議論も注目
2025年07月16日
2025年ジャクソンホール会議の注目点は?
①利下げ再開の可能性示唆、②金融政策枠組みの見直し
2025年08月20日
既に始まった生成AIによる仕事の地殻変動
静かに進む、ホワイトカラー雇用の構造変化
2025年08月04日
米雇用者数の下方修正をいかに解釈するか
2025年7月米雇用統計:素直に雇用環境の悪化を警戒すべき
2025年08月04日
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日