サマリー
◆2020年4月の全国コアCPI(除く生鮮食品)上昇率は前年比▲0.2%と前月から0.6%pt低下し、市場予想を下回った。前年割れするのは2016年12月以来のことである。なお、4月に実施された高等教育無償化策により、前月から0.07%pt押し下げられている。コアCPI減速の主因はガソリン・灯油などのエネルギー価格の下落であり、これにより前月から0.25%pt押し下げられた。
◆エネルギー以外の品目でも弱さが見られたため、物価の基調を示す新コアコアCPI(除く生鮮食品、エネルギー)上昇率は前年比+0.2%と前月から0.4%pt低下した。品目別では、新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要の減少により、宿泊料や外国パック旅行が前年比マイナス幅を拡大させた。また、自動車保険料(自賠責)は、自動ブレーキの普及等による交通事故の減少を受け2017年4月以来の値下げが行われ、前年割れに転じた。
◆先行きの全国コアCPIの前年比は振れを伴いながらもマイナス幅を拡大させていくとみている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界的な活動制限・自粛を背景とする需要の減退により、日本経済は急速に悪化する見込みである。マクロの需給バランスの悪化が物価の基調を下押ししよう。
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