サマリー
◆2020年3月の完全失業率(季節調整値)は2.5%と、前月から0.1%pt上昇した。内訳を見ると、失業者数は前月差+6万人と増加した一方で、就業者数は同▲11万人と減少した。調査期間中の就業時間が1時間未満だった就業者数(≒休業者)は3月に大幅に増加しており、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて営業活動を縮小させた企業が、就業日数の調整や就業時間の短縮、そして非正規雇用者を中心に休業させることで対応した可能性がある。
◆3月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.06pt低下し、1.39倍となった。有効求人倍率が1.4倍を下回ったのは2016年9月以来、3年6ヶ月ぶりである。新規求職申込件数が大幅に減少したことを受けて、新規求人倍率は上昇した。
◆緊急事態宣言や外需の縮小を受けて、今後労働需要は供給を上回るペースで減少する可能性が高く、労働需給は急速に悪化し、失業率や有効求人倍率にも表れるだろう。政府はすでに、雇用調整助成金制度の特例措置などを通じて企業の雇用維持に努めており、これらの措置の効果を今後注視する必要がある。
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