サマリー
◆2019年10-12月期のGDP一次速報(2020年2月17日公表予定)では、実質GDPが前期比年率▲3.5%(前期比▲0.9%)と、5四半期ぶりのマイナス成長を予想する。消費増税前の駆け込み需要の反動により内需が落ち込んだ一方、外需は輸入の大幅な減少を受けてプラス寄与となったとみられる。
◆<内需> 民需の個人消費、住宅投資、設備投資はいずれも減少を見込む。消費増税前の駆け込み需要の反動減や、大型台風による影響が下押し要因となった。一方、公需は堅調に推移したとみられる。公共投資が4四半期連続で増加したほか、幼児教育・保育無償化により支出が増えた政府消費も押し上げ要因になったと予想する。
◆<外需> 輸出は2四半期連続の減少を見込む。欧米向けの輸出の弱さが下押し要因となった。他方、内需の落ち込みを受け、輸入が輸出を上回って大きく減少したことで、外需寄与度は+0.3%ptと3四半期ぶりにプラス寄与となる見通しだ。
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