サマリー
◆労働力調査によると、2017年4月の完全失業率(季節調整値)は、前月から横ばいの2.8%となった。労働供給は前月より増加しており、内容は改善している。失業者数は前月差+2万人と4ヶ月ぶりに増加し、就業者数は同+26万人と2ヶ月連続で増加した。また、非労働力人口は同▲28万人と2ヶ月連続で減少した。
◆一般職業紹介状況によると、2017年4月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.03pt上昇し1.48倍となった。1974年2月(1.53倍)以来、43年2ヶ月ぶりの高水準である。一方、新規求人倍率(季節調整値)は前月から横ばいの2.13倍となった。4月の求人倍率の内訳について、求職側を見ると、有効求職者数は前月比▲1.6%と3ヶ月連続で減少した一方、新規求職申込件数は前月から横ばいとなった。求人側を見ると、有効求人数は同+0.7%と2ヶ月連続で増加し、新規求人数は同+0.2%と3ヶ月連続で増加した。
◆先行きの労働需給は、非製造業を中心とする人手不足感の継続を背景に、タイトな状況が続く見通しである。ただし、ほぼ完全雇用状態に達しているため、就業者数の増加ペースと失業者数の減少ペースが緩やかなものにとどまることで、完全失業率の低下速度は鈍化するとみている。今後、非正規雇用から正規雇用への切り替えが進んでいけば、持続的に所得も増加する公算が大きい。
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