サマリー
◆2014年10-12月期の実質GDP成長率(二次速報)は前期比年率+1.5%(前期比+0.4%)と、一次速報(前期比年率+2.2%、前期比+0.6%)から下方修正された。一次速報からはほぼ修正されないと見込んでいた市場コンセンサス(前期比年率+2.2%)と比べ下振れしたことに加えて、設備投資が減少に転じるなど、内容としてもややネガティブ。
◆一次速報からの改訂を需要項目別に見ると、設備投資、在庫投資の下方修正がGDPを押し下げた。設備投資は、前期比▲0.1%となり一次速報(同+0.1%)段階での増加から一転して、3四半期連続の減少となった。法人企業統計の結果を受けて、設備投資は上方修正されるという向きが多かったにもかかわらず下方修正されており、GDPが市場コンセンサスから下振れする要因となった。在庫投資についても、一次速報段階ではプラス寄与(前期比寄与度+0.2%pt)だったが、今回の修正によりマイナス寄与(同▲0.2%pt)に転じ、GDP成長率を押し下げた。ただし、在庫投資の下方修正に関しては、在庫調整の進展を表しており過度に悲観視すべき内容ではないと捉えている。
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