7月機械受注

力強さには欠くが、持ち直しの兆し

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2014年09月10日

  • ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 橋本 政彦

サマリー

◆2014年7月の機械受注統計によると、国内設備投資の先行指標である民需(船舶・電力を除く)は、前月比+3.5%となり、市場コンセンサス(同+4.0%)から若干下振れする結果となった。4月(同▲9.1%)、5月(同▲19.5%)の大幅な減少に照らすとやや力強さに欠くものの、2ヶ月連続で増加しており、機械受注は持ち直しの兆しが見られている。


◆需要者別に受注を見ると、製造業は前月比+20.3%と、2ヶ月連続で増加した。増加幅が非常に大きく、4月(同▲9.4%)、5月(同▲18.6%)の減少をほぼ取り戻した格好。大型案件による一時的な上振れもあるとみられるものの、これを割り引いても、多くの業種で増加し、製造業では持ち直しつつある。


◆非製造業(船舶・電力を除く)は前月比▲4.3%と2ヶ月ぶりの減少となった。製造業とは対照的に非製造業からの受注については停滞が続いている。建設業(同▲12.4%)、リース業(同▲27.5%)、不動産業(同▲25.5%)の減少が全体を押し下げた。

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