3月鉱工業生産

生産は一旦減速

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2014年04月30日

  • ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 橋本 政彦

サマリー

◆2014年3月の生産指数は、前月比+0.3%と2ヶ月ぶりの上昇となったものの、市場コンセンサス(同+0.5%)を下回った。大雪の影響があった2月の減少に鑑みると3月の増加幅は小幅に留まっており、生産は増加傾向が続くものの、そのペースは減速している。なお、出荷指数は同▲1.2%と2ヶ月連続で低下し、在庫指数が同+1.8%と8ヶ月ぶりに上昇したことから、在庫率指数は同+2.6%と2ヶ月連続の上昇となった。


◆3月の生産指数を業種別に見ると、全15業種中、7業種が前月から上昇、8業種が前月から低下と、一進一退の内容であった。生産が増加した業種を見ると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、窯業・土石製品工業などの増加が全体の押し上げに寄与した。


◆製造工業生産予測調査では、2014年4月の生産計画は前月比▲1.4%、5月は同+0.1%となった。これまで増加傾向が続いてきた生産は、4月には一旦減速する見通しとなっている。ただし、5月の生産はわずかながら増加する見通しとなっており、増税後の反動減による生産の極端な下振れは回避される計画である。

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