12月鉱工業生産

幅広い業種で上昇、駆け込み需要に向け先行きも大幅な増産計画

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2014年01月31日

  • ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 橋本 政彦

サマリー

◆2013年12月の生産指数は、前月比+1.1%と2ヶ月ぶりの上昇となった。市場コンセンサス(同+1.3%)をわずかに下回ったものの、生産の増加基調が続いていることを確認させる内容であった。出荷指数も同+0.6%と2ヶ月ぶりの上昇となり、在庫指数は同▲0.4%と5ヶ月連続で低下となった。


◆12月の生産を業種別に見ると、全15業種中、13業種が前月から上昇しており、幅広い業種での生産の増加が見られた。なかでも、はん用・生産用・業務用機械工業、金属製品工業、電子部品・デバイス工業による寄与が大きかった。これらの業種では前月時点の製造工業生産予測調査で増産を見込んでいたため、概ね想定通りの内容。


◆製造工業生産予測調査では、2014年1月の生産計画は前月比+6.1%、2014年2月は同+0.3%と、非常に高い伸びを見込んでいる。はん用・生産用・業務用機械工業などでは、予測修正率、実現率ともにマイナスでの推移が続いていることから、強気の生産計画に関しては、一定程度割り引いて見る必要がある。しかし、輸送機械工業や情報通信機械工業などの大幅な増産計画は、増税前の駆け込み需要を見据えた動きとみられ、強気の生産計画の実現性は高いとみている。

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