サマリー
◆2013年7月の機械受注統計によると、国内設備投資の先行指標である民需(船舶・電力を除く)は、前月比▲0.0%と2ヶ月連続で減少し、市場コンセンサス(同+2.4%)を下回った。ただし、3ヶ月移動平均値で見ると、2ヶ月ぶりの増加となっており、機械受注は改善の動きが続いている。
◆需要者別に内訳を見ると、製造業は前月比+4.8%と3ヶ月連続の増加であった。「パルプ・紙・紙加工品」が前月比+993.2%、「非鉄金属」が同+202.0%となっており、素材業種の増加が製造業全体を押し上げた。ただし、これらは中型案件(10億円から100億円)の受注が複数重なったことによるものであり、やや割り引いてみる必要があるだろう。非製造業(船舶・電力を除く)は前月比+0.0%と2ヶ月ぶりの増加となった。
◆外需は前月比+1.4%と2ヶ月ぶりに増加したものの、前月に大幅に減少していることを考慮するとやや物足りない結果となった。ただし、貿易統計の一般機械輸出の動向を見ると、EU向けや中国向けで底入れの兆しが見られていることなどから、今後も外需の増加が続く見込みである。
◆以上を総括すると、機械受注は、改善の動きが続いているものと判断できる。内閣府公表の7-9月期見通しでは、民需(除く船舶・電力)は前期比▲5.3%と2四半期ぶりの減少が見込まれているが、この数字は8月、9月にそれぞれ前月比▲6.7%の減少でも達成可能となる。また、8月、9月にそれぞれ前月比▲1.3%の減少で推移した場合、2四半期連続の増加となり、達成のハードルは高くないだろう。大和総研では、7-9月期の機械受注は2四半期連続の増加となる可能性が高いとみている。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
2026年8月全国消費者物価
電気・ガス料金支援でエネルギー価格下落、コアCPI上昇率は低下
2026年09月18日
-
日銀、9月会合で1.25%に利上げ 今後も利上げ路線を堅持
家計の利払い負担増は賃金上昇が吸収も利上げ長期化リスクに留意
2026年09月18日
-
2026年8月貿易統計
中東情勢による資源高が続き、4カ月連続の貿易赤字
2026年09月16日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
-
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
-
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
-
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
-
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日

