サマリー
◆2013年4月の企業関連の指標は、企業部門の改善基調が継続していることを確認する内容であった。鉱工業生産指数(季節調整値)は、前月比+0.9%と、3ヶ月連続の上昇となった。輸出金額は前年比+3.8%と、2ヶ月連続の増加、季節調整値で見ても、前月比+0.0%と6ヶ月連続で増加となった。機械受注(船舶・電力を除く民需)(季節調整値)は、前月比▲8.8%と3ヶ月ぶりのマイナスとなったものの、前月からの反動減を考慮すると、全体として良好な結果であった。企業関連の指標の先行きは、外部環境の改善に支えられて、改善基調が継続すると見ている。
◆2013年4月の家計関連の指標は、消費がいったん足踏みとなったものの、全体としては改善基調が継続していると判断できる内容であった。完全失業率(季節調整値)は、4.1%となり、前月と同水準であった。有効求人倍率(季節調整値)は0.89倍となり前月から0.03pt改善した。実質消費支出(除く住居等)は前月比▲2.4%と2ヶ月連続の減少となった。家計関連の指標の先行きは、生産と企業収益の回復で、所得・雇用環境は改善に向かい、消費に関しても堅調な推移が続くと見込んでいる。
◆7月1日に発表される6月日銀短観では、企業の景況感が大幅に改善していることが確認できるだろう。2012年秋ごろから始まった円安の流れの中で、3月短観では企業の景況感の改善幅は限定的であった。その後、さらなる円安の進行や1-3月期の決算などを経て、企業の景況感は大幅な改善が見込まれる。円安による景況感の改善は、輸出企業がメインであると考えられるが、その他の業種にどの程度波及しているかが注目点である。加えて、企業の業績前提となる為替レートが円安に修正されていれば、収益の改善が見込まれるため、想定為替レートの動向にも注目されるだろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
2025年12月鉱工業生産
半導体製造装置の減産などが押し下げ要因/軟調な推移が続く見込み
2026年01月30日
-
2025年10-12月期GDP(1次速報)予測~前期比年率+0.7%を予想
2四半期ぶりプラス成長も一時要因を除けば力強さを欠く内容か
2026年01月30日
-
2025年12月雇用統計
失業率は横ばいだったが、有効求人倍率は9カ月ぶりに上昇
2026年01月30日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
-
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
-
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
-
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
-
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日

