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12月鉱工業生産

市場予想を下回るものの、下げ止まりの兆し

2013年01月31日

経済調査部 シニアエコノミスト 橋本 政彦

サマリー

◆2012年12月の生産指数は、前月比+2.5%と2ヶ月ぶりの上昇となったものの、市場コンセンサス(同+4.1%)を下回った。増加率が想定外に低かったことはややネガティブだが、広い業種で生産が増加しており、先行きに関しても増産を見込んでいることから、生産全体としては下げ止まりの兆しがみられている。出荷指数は前月比+4.4%と上昇し、在庫指数が同▲1.1%と低下したことから、在庫率指数は同▲0.6%と3ヶ月連続の低下(改善)となった。


◆製造工業生産予測調査によると、2013年1月の生産計画は前月比+2.6%、2月は同+2.3%となっており、生産は3ヶ月連続の増加を見込んでいる。1月に関しては、12月に大きく増加した一般機械工業、電気機械工業が減少に転じる見込みであるものの、輸送機械工業、化学工業、電子部品・デバイス工業が全体を押し上げる見込み。一方、2月は電子部品・デバイス工業のみ減産を見込んでおり、生産は全般的に改善に向かう計画となっている。


◆生産と連動性の高い輸出数量は、海外経済の回復を背景に下げ止まりの動きが見られている。中国、ASEAN等のアジアを中心に、海外経済は増勢を強めていく見込みであることに加え、足下の円安も追い風となり、輸出向け出荷は2012年10-12月期を底に増加に向かうとみられることから、輸出の増加を起点に生産は増加傾向となる公算である。

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