サマリー
◆10月の機械受注では、国内設備投資の先行指標である民需(除く船舶・電力)は、前月比+2.6%と3ヶ月ぶりに増加したものの、市場コンセンサス(同+3.0%)を若干下回る結果となった。10月は単月では増加したものの、基調を見るために3ヶ月移動平均で見ると、2ヶ月連続の減少となっており、機械受注は減少傾向が続いている。
◆業種別の内訳を見ると、製造業は前月比▲3.6%と2ヶ月ぶりの減少となった。9月に大きく増加した鉄鋼業(10月、前月比▲13.1%)が反動減で減少したほか、このところ低迷が続く情報通信機械向け(同▲12.5%)の減少が押し下げ要因となった。非製造業(船舶・電力を除く)は前月比+2.8%と3ヶ月連続の増加となった。このところ減速気味だった建設業(同+36.2%)、リース業(同+102.3%)が大幅に増加したこと、堅調を維持している情報サービス業(同+23.9%)が3ヶ月連続の増加となったことが押し上げに寄与した。
◆内閣府公表の10-12月見通しでは、民需(除く船舶・電力)は前期比+5.0%と3四半期ぶりの増加を見込んでいるが、これを達成するためには11月、12月にそれぞれ6.5%ずつ増加する必要があり、達成のハードルは高い。一方、前期比増加となるためには、11月、12月は+1.5%ずつの増加で達成可能であり、前期比増加に転じる可能性は十分にあるとみられる。機械受注はGDPベースの設備投資に対して概ね3ヶ月程度の先行性があることに照らすと、設備投資は年明け以降回復に向かうとみられる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
-
2026年4-6月期GDP(1次速報)予測(改訂版)~前期比年率+2.5%に下方修正
直近公表の基礎統計を踏まえ、個人消費と外需をそれぞれ下方修正
2026年08月10日
-
2026年6月消費統計
半耐久財とサービスが弱く、総じて見れば前月から大幅に減少
2026年08月07日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
-
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
-
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
-
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
-
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日

