サマリー
◆これまでの為替レートの減価にもかかわらず、一部の例外を除き、新興国のインフレ率は比較的落ち着いている。リスク回避の収束に伴う金融市場の安定を受け、各国が金融政策をより緩和モードに転換する余地が広がりつつある。
◆金融市場の安定は実体経済安定の条件であり、その先に成長再開が見えてくる。もっとも、新興国の持続的成長は投資をけん引役とする他はなく、その実現には先進国からの資本流入がどうしても必要である。先進国経済の好転は好材料であるが、資本流入の多寡は新興国に対する成長期待にも依存し、成長期待は実績としての成長パフォーマンスに左右される。結果として、成長率の底上げは緩やかに進むと見るのが妥当であろう。
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