サマリー
◆米国経済の回復があって初めてリスク・オフからオンへの転換が実現し、新興国経済の回復の素地が整う。引き続き、新興国は米国頼みの状況だが、米国はリスクの温床でもある。さしあたりの焦点は、米国景気の回復期待に翳りがさしていることである。これがリスク・オンへの転換のハードルになっている。
◆インドや中国の輸出が改善しつつあり、今後、これまでの通貨下落の効果が、広範な新興国で顕在化する可能性が高い。もっともこれは、来るべき新興国経済の回復のペースを決めるのが、結局のところ米国を中心とした先進国だということを確認させるものともなろう。
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