サマリー
◆足もと落ち着きつつあるとはいえ、米国の金融政策転換(観測)がもたらす金融市場の混乱は、今後も新興国の試練であり続けよう。さし当たっては、広がりつつあった金融緩和モードが後退している。
◆しかし2000年頃より新興国は被援助国から被投資国へ変貌し、バランスシートが強化されるとともに、ドル金利上昇や為替減価への耐久力は増している。グローバル市場のリスク許容度が景気と順相関の関係にあることもあり、結局のところ、新興国にとっても重要なのは米国の景気回復(期待)が継続するかである。
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