サマリー
◆2012年12月15日~16日に中央経済工作会議が開催された。1年前との比較では、(1)経済発展目標が「安定した比較的速い発展」から「持続的で健全な発展」に変更され、「速さ」から「健全さ」に重点が移った、(2)新たに「都市化の推進」が追加された、のが特徴である。都市化推進で強調されるのが、「秩序ある」都市化であり、急速な都市化は想定されない。食糧自給率を95%以上に保つことを目的に、耕地面積を大きく減らすことはできないためである。
◆都市化推進には、交通、通信、上下水道や電気、ごみ処理、医療・教育、文化・スポーツ施設など、多岐にわたるインフラや住宅建設などの投資需要、各種サービスを含む消費需要の拡大など様々な経済効果が期待される。さらに、都市化促進が重要視されるのは、それが都市と農村の所得格差の縮小にも寄与するためである。都市化率が比較的低位にとどまっている中部と西部が、今後の開発の重点となろう。
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