サマリー
◆産業別の第12次5ヵ年計画で打ち出されたR&Dに関する政策の特徴は、(1)産業高度化の牽引役が期待される戦略的新興産業では、売上比5%以上のR&D支出が求められている、(2)この他では、重点中核企業や年間売上2,000万元以上の企業に、高めの目標設定を行っているところが多い、ことである。知的財産権の問題は、従来は「技術先進国VS中国」の対立軸で語られることが多かったが、今後は「技術先進国企業+中国の技術先進企業と大型企業VS中国のその他企業」の関係がより重要になり、結果として、知的財産権保護の取り組みが強化される可能性があるとみている。こうした動きは、中国全体の技術レベルの底上げの観点からも注目されよう。
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