サマリー
◆中国人民銀行は5月18日から預金準備率を0.5%引き下げると発表した。今後、景気が底を打ち、緩やかながらも着実な回復が確認できるまで、「預金準備率引き下げ+優先分野への貸出増加を目的とした窓口指導」が続けられよう。大和総研では、年内にあと2回の預金準備率引き下げを想定している。利下げについては、「景気刺激+預金者保護(実質預金金利をプラスにする)+銀行の利益独占批判への配慮(預貸スプレッドの縮小)」の解として、貸出基準金利のみを引き下げる可能性がある。4月~6月の経済指標が上向くことが確認できなければ、貸出基準金利が引き下げられる可能性がでてこよう。
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