サマリー
◆中国の景気は緩やかに減速している。2012年1月~2月の固定資産投資、付加価値ベースの工業生産、社会消費品小売総額は、いずれも伸びが減速した。1月~2月の輸出は前年同期比6.9%増。輸出先別には、EU向けが前年同期比1.1%減となったのに対して、日本向けは同14.9%増、米国向けは同12.0%増と2桁の伸びを維持した。
◆1月~2月の不動産完工面積は前年同期比45.2%増に達した一方で、不動産販売面積は同14.0%減、不動産販売金額は同20.9%減と2桁のマイナスに落ち込んでおり、需給悪化や今後の価格調整の深刻化の可能性を示唆する内容となった。大和総研では、不動産開発投資の急減速を確認してから、不動産政策が緩和に転ずるとみていたが、それを待たずに部分的な緩和が実施される可能性が高くなってきたと考えている。具体的には、居住目的の1軒目の住宅取得に対する優遇策の付与である。
◆1月~2月の不動産完工面積は前年同期比45.2%増に達した一方で、不動産販売面積は同14.0%減、不動産販売金額は同20.9%減と2桁のマイナスに落ち込んでおり、需給悪化や今後の価格調整の深刻化の可能性を示唆する内容となった。大和総研では、不動産開発投資の急減速を確認してから、不動産政策が緩和に転ずるとみていたが、それを待たずに部分的な緩和が実施される可能性が高くなってきたと考えている。具体的には、居住目的の1軒目の住宅取得に対する優遇策の付与である。
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