12月日銀短観から読み解く企業の資金繰り

企業金融関連DIは高水準を維持

RSS

サマリー

◆日本銀行から全国企業短期経済観測調査(短観)の2015年12月調査結果が発表された。企業金融関連DIは、資金繰り判断DIが前回調査から1%pt高い13%pt、金融機関の貸出態度判断DIが前回調査から横ばいの20%ptであった。借入金利水準判断DIは前回調査から1%pt高い-7%pt(最近)となった。


◆企業金融関連DIからみると企業の資金繰り環境は引き続き良好のようである。企業の業況判断は先行きの見通しが悪化しており、売上高計画も下方修正となっている。今後資金繰りが悪化する可能性があることには留意が必要だろう。


◆現在、信用保証制度の見直しが検討されている。今後責任共有制度の見直しや保証協会の業務の見直しなどが行われる見込みであるが、将来的に中小企業の資金繰りに影響を与える可能性がある。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

執筆者のおすすめレポート