金利のある世界で求められる地域銀行の資金調達戦略(前編)

地域銀行における預金獲得競争

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サマリー

◆日本銀行のマイナス金利政策終了後、貸出利鞘の改善を追い風として銀行収益は拡大しているものの、預金金利の上昇を背景に預金獲得競争は激化しており、安定的な資金調達基盤の重要性が高まっている。

◆インターネット専業銀行が預金残高を大きく伸ばす一方、地域銀行の伸びは相対的に小さく、従来の店舗網を中心とした預金獲得モデルの見直しが求められている。

◆人口動態と預金増加率の間には一定の関係がみられるものの、地域銀行を対象として分析すると人口増加率のみでは預金増加率を十分に説明できない地域が存在し、個別行の獲得戦略や競争環境が預金動向に影響を与えていることが示唆される。

◆預金金利の引上げは預金残高の増加に一定の効果を有するものの、金利を主因として集めた預金は、必ずしも粘着性が高い安定的な調達基盤とはならない可能性がある。

◆今後の地域銀行には、預金残高の拡大だけでなく、メイン口座化を通じた粘着性の高い預金基盤の構築や、社債発行を含む資金調達手段の多様化を進め、預金の量と質の両面を管理することが求められる。

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