アセットクラス別のGHG排出量算定

6つのアセットクラスの整理と今後公表予定のスタンダード

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2022年11月10日

  • ニューヨークリサーチセンター 研究員(NY駐在) 藤原 翼
  • 田中 大介

サマリー

◆PCAF(Partnership for Carbon Accounting Financials)が公表しているスタンダード(第1版)では、投融資先のGHG排出量(Financed Emissions)の算定方法が6つのアセットクラス別に示されている。本稿では、この6つのアセットクラスについてそれぞれの算定方法の違いを整理している。

◆なおPCAFによる現時点での情報では、PCAFスタンダードの第2版が近く公表される予定である。第2版では、Financed Emissionsの新しいアセットクラスとしてソブリン債が追加され、“Emission Removals”に関する算定手法も拡充される見込みである。そのほか、資本市場関連業務に関するGHG排出量である“Facilitated Emissions”や、保険業務に関連する排出量である“Insurance-Associated Emissions”が含まれる予定だ。

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