2022年11月10日
サマリー
◆PCAF(Partnership for Carbon Accounting Financials)が公表しているスタンダード(第1版)では、投融資先のGHG排出量(Financed Emissions)の算定方法が6つのアセットクラス別に示されている。本稿では、この6つのアセットクラスについてそれぞれの算定方法の違いを整理している。
◆なおPCAFによる現時点での情報では、PCAFスタンダードの第2版が近く公表される予定である。第2版では、Financed Emissionsの新しいアセットクラスとしてソブリン債が追加され、“Emission Removals”に関する算定手法も拡充される見込みである。そのほか、資本市場関連業務に関するGHG排出量である“Facilitated Emissions”や、保険業務に関連する排出量である“Insurance-Associated Emissions”が含まれる予定だ。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
「2030年に女性役員比率30%」に向けた課題
TOPIX500採用銘柄における現状、変化、業種別の傾向等の分析
2025年12月01日
-
非財務情報と企業価値の連関をいかに示すか
定量分析の事例調査で明らかになった課題と今後の期待
2025年11月20日
-
米国の資産運用会社に対する反トラスト法訴訟の行方
争点となるパッシブ運用を通じた水平的株式保有の影響
2025年10月31日

