2013年12月02日
サマリー
企業の持続的な成長をサポートするために、機関投資家と投資先企業との対話を深めることを促進する機関投資家向け行動原則の策定が進んでいる。これは、英国のスチュワードシップコードを模範とするものである。
英国スチュワードシップコードは、適用対象となる機関投資家に大幅な裁量を認め、機関投資家側の実情に合わせた柔軟な対応をとることを可能にしている。
スチュワードシップコードが目に見える成果を上げているかどうかは、今後の評価を待たなければならない。機関投資家向けの行動規範を策定した英国で、株式市場が活性化し、機関投資家が投資先企業の経営改善に貢献しているかどうか、現時点では不明であるように思える。
わが国の機関投資家の間には、英国のような規範を導入することに戸惑いも見られる。日本の実情に即した検討が必要であろう。
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