2009年上半期ガバナンス回顧(1) アデランス総会でスティール提案可決

株主総会で投資ファンドによる株主提案が可決された例は極めて珍しい。

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2009年07月17日

  • 藤島 裕三

サマリー

◆5月28日、アデランスホールディングスの株主総会で、スティール・パートナーズ・ジャパンによる取締役候補者の株主提案が可決された。ファンド提案が可決された例は極めて珍しい。

◆アデランスはユニゾン・キャピタルとの提携に基づく取締役選任議案を上程したが、スティールは反対を表明していた。結果的に多数の株主が、スティールの提案を支持したことになる。

◆スティールは自らの推薦者で取締役会を固めたからには、単なる株主として以上の責任を持って一般株主の期待に応えることが求められる。今後、改革が着実に進むかが注目されよう。

 

2009年上半期ガバナンス回顧(1)  アデランス総会でスティール提案可決
~株主総会で投資ファンドによる株主提案が可決された例は極めて珍しい。~


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