2007年のM&A動向レビュー(1) 敵対的TOB

~株主価値を創出する能力を競うプロセス~

RSS

2008年03月14日

  • 藤島 裕三

サマリー

◆ 2007年のM&A件数は前年比2.8%減の2,696件となった(レコフ調べ)。本シリーズでは同年のM&A動向を主要なテーマごとに概観する。第一回目は敵対的TOB。

◆ 敵対的TOBは近年、数件ながら着実に増加している。株式持ち合いの解消や外国人投資家の増加に加えて、敵対的買収が経営戦略として一般に認知されたため。

◆ 経営を規律付けるのに敵対的TOBは寄与する。そのプロセスにおいては資本市場の尺度に従って、買収者と経営陣が公明正大に価値創出力を競い合うべきである。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。