ガバナンス回顧(2)ライブドア事件の「忘れ物」

~ガバナンスなきコングロマリットの暴走~

RSS

2007年07月10日

  • 藤島 裕三

サマリー

◆2007年上半期に話題となった経済ニュースを、ガバナンスの視点から回顧する。第二回目は前ライブドア社長の堀江貴文氏に対する、東京地裁の有罪判決を取り上げる。

◆この類の経済犯罪に異例の実刑となったのは、罪状を超えた事件の深刻度を表象する。同社経営が違法ギリギリを狙った、グレーな手法に頼っていたことも看過できない。

◆許される/許されないグレーは企業の身の丈により異なり、これを判断するのがガバナンスである。同種の不祥事が再発しないために、ガバナンス改革が強く求められる。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。